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ブロードバンドを使いこなす

ブロードバンドの現状を概観する、一般初心者向けの1冊
『ブロードバンドを使いこなす』。なんて夢のあるタイトルなんだろう。
非常に、期待に胸を膨らませてしまう。
ドキドキしながら、読んだ。特に第3章は、著者が、ブロードバンドの原理を、なるべくわかりやすく説明しようとしたそうだ。ところが、『わかりやすく書いてるんだろうなあ……』とは思うのだが、肝心なところ、あと一歩が、わからない。
私の読み方、理解力が悪いのかも知れないが、残念だ。
例えば、『ブロードバンド』という言葉は、専門用語であり、一般には、何の事やら解らない。 そして、それを説明するために、誰でも間違いなく理解できる単語だけでは、うまく説明できないので、また専門用語が出て来る。
十分な説明をするためには、その、新たに出て来た専門用語もまた、説明しなければならないだろう。『Aという原理を応用しているから、ブロードバンドが実現できる』というような説明をされても、ではその、Aという原理はどういう原理なのかを知らなければ、結局理解できたことにはならないのだ。説明に必要な専門用語の説明、またその説明に必要な専門用語の説明、というように、どんどんブレークダウンしていって、最終的に、誰でも理解できる単語だけで説明できれば、説明としては理想的だ。
理想的だが、限られたページ数で完結するのは、不可能だろう。結局、適当なところで納得するか、とことんまで関連書籍を調べるしかない。そういう意味で、消化不良が残った。全体的に、広く浅く、という内容で、今ひとつ、印象に残る内容はなかった。
最初にあったドキドキ感は、だんだんなくなっていってしまった。
楽しみなブロードバンド
新しい岩波のアクティブ新書の一冊。もっと早くから、このように取っつきやすくて親しみの持てるシリーズ本を出していたら、岩波の日本文化に対する貢献度も、もっと上がっていたのにと思う。
現在、インターネットは、公私に渡る通信以外に、情報・資料等の収集に大変役に立っている。特に、毎朝、ワシントン・ポストやファイナンシャル・タイムス等の世界の新聞や、BBC、CNN等のTV、雑誌等を読んで、直接世界の情報に接するのを楽しみにしているが、新しいウインドウズXP対応のパソコンを買ってグレードアップし、TVや映画などを含めて、ブロードバンドを楽しもうかと思って、初歩的な知識を得たくて本書を手にした。
正直なところ、いくら優しく説明されても、まず、事務系で少し!を取った読者には、専門用語を含めて、少し難しい。(筆者は、ブロードバンドの原理を分かりやすく説明したくて、特別にその章を設けている。)
筆者は、今日のインターネットの話から、通信事業の現状等を踏まえてブロードバンドの現状、そして、その将来を、豊富な話題を交えて展望しており、結構、初歩の読者にも面白く読ませてくれる。
IT革命を、そのバブルが弾けたと言って、あだ花のように云う風潮があるが、やはり、IT革命は第4の技術革新であり、その経済社会構造に与えるインパクトは限りなく凄いと思っているが、ブロードバンドは、新しいビジネス・チャンスを生み、社会に活力を与えるものだと筆者は云う。しかし、いくら、技術が進んでも、目が二つ、耳が二つ、頭が一つ、一日24時間!!しかないのが寂しい。
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